2015年6月19日金曜日

感想:台風のノルダ

先日「台風のノルダ」を見た。
正直残念な出来だった。
何よりお話がつまらなっかった。
スタジオコロリドの制作ということで結構期待していたのだが、結果的には思っていたより出来が悪かった。
これから見る方もおられると思うのでストーリーの説明はしないが、厨二的な世界観の話で、まずそこがまずいと思ったがテーマに対する掘り下げが浅いのが何より辛い。
一番の主軸の男の子達の物語が尺の短さもあり解りにくいところに加えて女の子の話が難しい設定を放り込んでいるのでどちらも食い足りない。設定もお話もリアリティーをかなり欠いているので全体に子供っぽい。
同じ厨二的な世界観でも「ほしのこえ」はとてもよく出来ていたと思う。
ノルダもあの短さなら男の子同士の話か、女の子の話かのどちらかに絞った方が良かったのではないだろうか。
しかし、ああいうラノベのような厨二的設定がやりたいものか…。
もっと新しい事を目指している会社だと思っていたのであの題材を選択したのは不思議だ。
あの方向であれば新海さんの方が圧倒的に出来が良いだろう。
作画的には頑張っていたのだが新しい表現はなかった。
デジタル作画を駆使していると聞いていたのでもう少し従来にない表現を見たかった。
新しい表現は演出と不可分なので演出家にそのプランが無かったということだろう。
ラストの方の背景動画は圧巻だったが、表現の熱量という意味では「フミコの告白」の背景動画の方が数十倍あると思う。
あれはビギナーズラックだったのかもしれないが、あの熱量を商業の枠組みのなかで是非達成して欲しいものだ。
併映の「陽なたのアオシグレ」も石田さん監督だったが子供っぽいと思った。
なぜ女の子のスカートの中に頭を突っ込まなくてはいけないのか…。
誰に見せたいのかが明快でないのではないか?
子供にちょっとエッチなドキドキを与えたいだけならあんな事をする必要を感じない。
不用意に大人に眉をひそめられては子供に届かないから。
大人向けにもっとあざとい事を表現したいなら何か足りない。
作り手側に回った時点で自分以外の誰に語るのかもっと考えた方がいいと思った。
自分も同じ事をしないように気をつけなければと思う。

2015年6月14日日曜日

最近刺激をうけたこと

暑くなってきましたねぇ。
最近ちゃんと見てるアニメはユーフォニアム。
まあほんとに丁寧につくってますね。
どうやったらあんなに丁寧につくれるのかわからないです…
予算やらスケジュールやら制作的な部分がしっかりしてるんでしょうね。
自分の現場ではなかなか…実現は難しそうです。
女の子を描くという部分では漫画っぽい表現も多くて、そこはあまり好みではないです。
視聴者の好みにあわせて、わざとやっている演出だとは思います。
ただ作品のリアリティーを損なわないように極力抑えてやっているので成立していると思います。

リアリティーと言えば、最近小さな劇団の芝居を見て表現手法によって基礎になるリアリティーはかなり違うんだなあと改めて感じました。
その芝居では、シーンによって一人の人が演じる役が幾つか変わるのですが
全く気にならないのです。
舞台装置もかなり抽象的だったので気にならない様に演出がされていたんだと
思います。
話自体も架空の人物の一代記みたいなもので時間もポンポンとんで抽象度は高
かったです。
映画の系譜にある表現媒体では表現が難しいことをやっていて面白かったです。
現状自分たちのやっているアニメは、その舞台に比べるとずっと高いリアリティーが必要ですが、もっと抽象度の高い表現も出来ないもんかなと刺激になりました。
短編アニメの世界だとそういう作品もあるんですけど、一般的な商業アニメだと売れなさそうなんで難しそうですが、表現の幅を広げる試行錯誤はつづけたいです。