2015年1月25日日曜日

新人コンテマンが出てこない訳:へのコメントへの回答

だいぶ前の投稿ですがコメントがついてたのでお答えします。

アニメ制作会社の入社試験を受ける時に自分の描いたコンテを見せる事はコンテマンへの道への第1歩になるのか?

という質問ですが、まず第一にコンテマンといううものの存在についての理解をきちんとしておいて欲しいと思います。
絵コンテを描くというのはアニメの演出の仕事の一部で、本来であれば絵コンテを描いた演出家が実際の映像になるまで責任を持ってつくるのが演出の仕事です。
しかし諸々の都合でこの絵コンテの仕事だけ分割して発注することがある訳ですが、その後の作業を担う演出家と仕事の分担を言葉の上で判りやすくするために、コンテを描いた人を「コンテマン」と呼びます。転じて、もっぱらコンテを描く事で生計を立てている人の事をそう呼ぶ事もあります。
つまり本来、コンテマン=演出家で「コンテマン」というものを育てようという会社は有りません。
ネットや本を調べてもコンテマンへの道筋が書いていないというのはそういう理由です。

その前提の上で話をしますと、コンテを見せるというのは演出家になりたいという自分の意思表示としては有りだと思います。
かくいう私も最初の会社に入社する際、面接で自分の描いたコンテを見てもらいました。
技量を見てすぐにでも演出家になれる、などということは皆無だと思いますが、可能性や意志をプレゼン出来ると思います。
ただし、大きなアニメ会社になると入社試験に結構な人数が来ますので、決まった形式の面接以外はやる時間はありません、というところも沢山有ると思います。
なので、コンテを見てもらえるかどうかはケースバイケースでしょう。
会社に問い合わせてみるのが一番てっとり早いです。
小さい会社であれば見てくれる可能性は高いです。
ただし、受かったとしても色んな意味で茨の道を歩く事になる可能性が高いです。

特に絵の勉強をしている訳でもなく、演出家になりたい訳でもなくコンテマンになりたいと思っているならば、アニメ業界への道はお勧めしません。
まず失敗すると思います。

2015年1月8日木曜日

映画興行収入

妖怪ウォッチの映画が16日間で54億円の興行収入を稼いだそうで、まあ凄いですね。
ベイマックスも40億くらい稼いでいるのでここからの興収レースが見物です。
アナ雪に最終的にどこまで迫れるのでしょうか。
まだ私はどちらも観られていないので早く観に行きたいです。
しかし、ファミリー向けはやはり当たると大きいですね。
妖怪がファミリー向け映画としてどのくらいのクオリティーに達しているのか判りませんが、ジブリがファミリーをイマイチ捉えきれていない現状でファミリー層をに向けた日本のコンテンツには是非頑張って頂きたい所です。
しかし、この2つの映画を見るにやはり営業の力は偉大だなと思います。
妖怪ウォッチも流行の風が吹いていたからとはいえ、映画にあわせたタイアップや宣伝などが尋常じゃありません。
ベイマックスも邦題の付け方から周到に宣伝が考えられていて、結果をみるにピタリと方策が的中したようです。
*ベイマックスの原題はBig Hero 6
プロモーション戦略をしっかり練っているとやはり違うなあと思います。

流行ものの価値

流行ものは流行れば流行るほど、流行っている事自体に価値が出ます。
流行りはコミュニケーションの媒介になりますから、それが好きでも嫌いでも共通の話題でコミュニケーション出来ます。
そういう使われ方こそ流行ものの真骨頂でしょう。
いまなら、妖怪ウォッチを見ているだけで共通の話題、コミュニケーションの入口が簡単に掴める訳です。
最近の多様な娯楽のある世界では流行ものはそれだけで大きな価値があると言えます。
逆に流行ってしまえば内容がどうだろうと関係なく消費される様になります。
逆に凄く流行ったからといって時間という審判を経てなお残っていく作品かどうかは別です。流行ものは流行らなくなったとたんその価値を急速に下げます。
我々的には流行をつくりつつも、時を経て残っていく作品を作りたいのですが、なかなかに難しいことです。
流行を作る事自体も難しいですし、時を経ても高い評価を貰うのも難しいです。
商売だけの事で言ったら流行を作る事の方が短期的には商売に成りますし、儲けの幅も大きいのではないでしょうか。
しかし、作り手としてはあっという間に忘れ去られるより長く人の心に残りたいという欲望には抗いがたいです。
その2つをバランスよく狙える様になったら巨匠なんでしょうかね。

2015年1月7日水曜日

成長するブラジル・アニメーション 5億人の巨大市場を手中に収める政府の英断

この記事:成長するブラジル・アニメーション 5億人の巨大市場を手中に収める政府の英断は興味深い。日本で国がここまでコンテンツ産業に力を入れられるのか?あとは日本の制作者がもっと広く世界の市場を意識して作れるのか。手描きでは無いアニメーションへの参入をどう考えるのかなど。日本のアニメ産業はやはりニッチと見られているのは間違いない。

2015年1月2日金曜日

個人出版で企画を試す

あけましておめでとうございます。
今年も気が向いたときしか更新しない可能性が高いですが…
たまの暇つぶしに読んで下さい。
竹熊健太郎さんがTwitterで紹介していた記事が面白かったです。
個人出版に楽天が参入してきたというわけです。
さて、個人的にこの記事を見て思いついたのはアニメや実写の映画の企画を立てる時、プロトタイプの物語を作って個人出版を使ってお客さんの反応を調査するというものです。
企画が受けるかどうか見極めるというのはとても難しいので、その道具になりそうだなと思いました。
漫画や小説の形態であれば作る予算はそれほどかからないでしょう。
漫画であればネームかプロットまではこちらで作り、誰か漫画家さんか、あるいはアニメーター(漫画描けるアニメーターは最近結構いると思うので)に漫画化してもらい、小説で良いなら脚本家に頼んでしまうなどすれば結構簡単に物語を形にする事が出来ます。
さて、ここから従来であれば出版社が絡み、この段階で作品が売れるかどうかという話に成る訳ですが、個人出版であればその必要はありません。
売れなくても全然構わない訳です。
もちろん、形にしてもらった漫画や小説は買い切りの形にして単純な労働時間などに見合ったギャラを出してあげれば言い訳で、それは事前の交渉で可能でしょう。
ただ一度世の中に出すのでパクられる可能性は否定出来ません。
作品としてどの程度の精度で見せるかにもよると思いますが、一応物語の体裁を整えておけば丸パクリされる心配はあまりないと思いますけれど。
現在の漫画とアニメの関係は売れた漫画をアニメ化するというのが基本ですから、その実験を出版社を介さずに行えれば、これは映像制作にもの凄く大きな強みになるでしょう。
どこかで直ぐやる人が出てきそうです。