2013年5月12日日曜日

理不尽なようでも

演出家は特に監督職は作品が良ければ一番に褒められるし、悪ければ一番に叩かれる。
その主たる原因が自分にあろうがなかろうが金銭面以外の作品のクオリティーの責任者としてそれは当然ということになっている。
アニメの場合、監督職の下に各話演出というのがいて各話の演出家は担当話数のクオリティーの責任者となるわけである。
作画がダメでも制作がダメでも各話のクオリティーに関して一番に責められるのは統括する演出家である。
ここ直しといてと言ったにもかかわらず作画監督が直してくれなかった、、、というのは言い訳にはならない。もし作画監督にそんな事を言われた場合原因は2つ、あなたの要求が理不尽か作画監督の能力が足りないかだ。しかし、そのどちらでも責められるのは各話演出。対処の仕方も色々。新人演出でよくあるのは明らかに作画監督の処理能力を超えた直しの仕事を要求してしまう事。これを避けるには、制作的な対処を要求する(ダメなアニメーターの描いたカットを巻き直す・作画監督を増やす)か、絵描きの補助的役割を自分がする、の2通りが主な対処方法。絵描きの補助的役割は絵の描けない演出でも訓練次第である程度可能になる。遠近法など理屈に基づいた絵の技術、原画の入れ方なども参考書籍が現在はかなり豊富に出ているので初心者でもかなり勉強できると思う。
そして何より演出的な要求さえ最低限こなせていれば、かなりいい加減な絵でも気にならないものである。逆にどんなに緻密に描かれた絵でも演出的要求を満たしてない絵は何も伝えられない。
結局、制作が作画が脚本がと人のせいにする演出家はろくなのがいない、と思う。
もちろん本当に最高のものは1人では出来ない。けれど、そこそこの品質は演出家一人で作れる。そのくらい演出の技術は大きい。
演出家はそのくらいシビアな要求をされてるんだという認識のない人が結構いるのが辛い。
監督になるような人はやっぱりその辺りがとてもシビアで、どんな手を使ってもクオリティーをあげようとあがく。
必要以上のクオリティーを求める人は、それはそれでダメだけれど、ゆるい人はまず成功しない。

1 件のコメント:

DVS さんのコメント...

毎度毎度勉強になります。そして今は心にとどめておきます。

質問です
現在、演出をやれる可能性というのはどのくらいあるのですか。

いきなりですみません。