2013年5月26日日曜日

恨まれ役

下っ端にしてみれば上の役職の人間は大体恨みたくなるようなもんである。
監督なんて一体どれだけの人間に恨まれていることやら。
しかし、監督より上の立場の人間もいて監督もまた、その人たちに「くそっ」と思ったりする。
しかし、そんな監督より偉い人たちより偉い人たちもいてきっと心の中で毒づかれている事だろう。
その人達より偉い人も、まあいるだろう。
さらに偉い人はいないかもしれないけど、その人が気にしなければいけない人たちはいる。
それはお客様だったりする。
ともかく、監督なんて恨まれてなんぼみたいなところもあるが、ただ恨まれっぱなしの人は仕事は来ないだろう。
苦労を押し付けられたとしても、それに見合う何かが渡せれば良い。
お金が沢山渡せればそれに越した事は無いがなかなか難しい。
仕事が続く事、これは頑張れば提供できる確率は高い。
次の作品が続く事は重要だ。
あとは名誉みたいなもの。
ああ、あの作品やってたんだ、と言われるような作品にすること。
これは、意外に重要。
その時は金にならなくても、次の仕事へのきっかけになったり、そこで得た高いスキルが次の現場で役に立つという事はある。
あと、意識の高い現場で得られる人脈は何物にも代え難かったりする。
でもほんとはやっぱり、余裕のある環境で皆がもの作りで切る様にしてあげたい。
ほんと難しいけど。

2013年5月22日水曜日

4Kテレビ

4Kテレビはうまくいくのだろうか?
解像度は今のHDの約4倍。
アニメのA4サイズに描いた絵などは線が荒れてしまって、デジタル作画に切り替えないと対応できないのは間違いない。
しかし、アニメに限らず実写のドラマにしても俳優さんの肌や化粧などが今以上に緻密に見えてしまうためにとてもじゃないけど耐えられないのじゃないだろうか。
撮影した映像に全てレタッチを加えるなどしないとほくろやらシミやら顕微鏡でのぞいたように見えてしまうに違いない。
コンテンツづくりにあまりに金がかかってしまうようだと4Kはうまくいかないかもしれない。
しかし、家電業界的には高精細がもっとも過去のテレビと差異化できる売りのポイントであるようなので相当必死に売ってくるだろう。
スマートテレビのようにネットとのアクセスをし易くするとかサービス方面の進化は日本の家電業界は興味があまり無い様に見受けられる。
技術の進化は行き止まりに感じられるのでサービスを追求してはどうかと思うのだが、メーカーの技術者達は飽くなき技術の追求から撤退できないのだろうか。
とはいえ、4Kは劇場などでは有用と思われるので4Kの技術が普及しないとは思えない。
大きな予算を使える作品は4Kを普通に要求されるようになるのじゃないだろうか。
一方中予算、低予算の作品は割り切ってむしろLo-Fiで手軽に見れるコンテンツを作る方向で2極かするかもしれない。
ほとんどの人間は低予算でアイデア勝負の世界で闘うことになるのかもしれない。

2013年5月16日木曜日

コメント返信:演出家になれる可能性

可能性というのは、演出家になれる道があるかと言う事と捉えて答えますと可能性自体はあるというか、演出家になる道もあちこちに転がっているのです。が、決まった道が無いのでなかなか此処にいけば演出家になれる可能性があるよ、という風に教えられません。今演出家になってる人はとにかく自分で道を探して必死に食らいついた結果であるといえます。どこにでも可能性はありますが、どの道も困難なのでチャンスを見つけた時になるべく逃さないための準備は必要です。

2013年5月12日日曜日

理不尽なようでも

演出家は特に監督職は作品が良ければ一番に褒められるし、悪ければ一番に叩かれる。
その主たる原因が自分にあろうがなかろうが金銭面以外の作品のクオリティーの責任者としてそれは当然ということになっている。
アニメの場合、監督職の下に各話演出というのがいて各話の演出家は担当話数のクオリティーの責任者となるわけである。
作画がダメでも制作がダメでも各話のクオリティーに関して一番に責められるのは統括する演出家である。
ここ直しといてと言ったにもかかわらず作画監督が直してくれなかった、、、というのは言い訳にはならない。もし作画監督にそんな事を言われた場合原因は2つ、あなたの要求が理不尽か作画監督の能力が足りないかだ。しかし、そのどちらでも責められるのは各話演出。対処の仕方も色々。新人演出でよくあるのは明らかに作画監督の処理能力を超えた直しの仕事を要求してしまう事。これを避けるには、制作的な対処を要求する(ダメなアニメーターの描いたカットを巻き直す・作画監督を増やす)か、絵描きの補助的役割を自分がする、の2通りが主な対処方法。絵描きの補助的役割は絵の描けない演出でも訓練次第である程度可能になる。遠近法など理屈に基づいた絵の技術、原画の入れ方なども参考書籍が現在はかなり豊富に出ているので初心者でもかなり勉強できると思う。
そして何より演出的な要求さえ最低限こなせていれば、かなりいい加減な絵でも気にならないものである。逆にどんなに緻密に描かれた絵でも演出的要求を満たしてない絵は何も伝えられない。
結局、制作が作画が脚本がと人のせいにする演出家はろくなのがいない、と思う。
もちろん本当に最高のものは1人では出来ない。けれど、そこそこの品質は演出家一人で作れる。そのくらい演出の技術は大きい。
演出家はそのくらいシビアな要求をされてるんだという認識のない人が結構いるのが辛い。
監督になるような人はやっぱりその辺りがとてもシビアで、どんな手を使ってもクオリティーをあげようとあがく。
必要以上のクオリティーを求める人は、それはそれでダメだけれど、ゆるい人はまず成功しない。