2011年7月29日金曜日

レンズの選択6

ずいぶん時間があいてしまいました…今回は望遠レンズの話。望遠は最近人気ない気がします。超望遠で奥行きをつぶした絵とかは、アニメの構図の基本的な技としてよく使われたんですが、使われすぎて様式化された印象があるのかも。まずは望遠は人間の目の画角より狭いので視野の狭い感じ「集中して見ている」とか「子供の目線」とか表現するのによく使います。特に集中して見ているということを表すのにはよく使われます。いわゆるクローズアップといわれる画はほとんど望遠が使われてますね。広角を使ったクローズアップは背景の情報が増えるので 意図がない場合、うるさい構図に見えてしまう可能性があります。もちろん後ろに写り込む物にもよりますし、広角で駄目ということはないです。

望遠の特徴の一つにレンズディストーションが少ないということがあげられるとおもいます。レンズディストーションの扱いは好みもありますが、強くかかっている場合人間の視線との乖離を感じさせます。なのでレンズディストーションを抑えたい場合、望遠気味で撮るのが良いですが実際の光学レンズだとレンズの明るさや被写界深度の問題で、物理的に使える状況が限定されたり、強くレンズの存在を感じてしまったりする可能性がありますが、アニメの場合被写界深度などは完全に無視出来るのでどんなに遠くから撮った画もつくることは可能です。歪みというのはどうしてもレンズの存在を感じさせてしまうので、それを避けたければ望遠をうまく活用することをおすすめします。

1 件のコメント:

gootooh さんのコメント...

以前、画角の決定は監督が1話絵コンテの段階で決めることが多いと伺いましたが、
画角についてもう1つ質問があります。
3DCGでカメラを付ける時には、「水平**度」で画角を決定しなければならないのですが、僕の所属する会社では割と個人の感覚値でやってしまっています。

実際のカメラならレンズによって画角は決まっていると思うのですが、アニメ業界で画角を決定する時は具体的に「水平**度」というような指示を出すのでしょうか?
それとも、「望遠気味」という曖昧な指示だけで、あとは担当者がレイアウトから読み解く感じでしょうか?
それとも「70mmのレンズを使用」といった感じでしょうか?

どうでもいいことなのかもしれませんが、仕事をしているとモヤモヤしてしまいます。

よろしくお願いします。