2011年2月17日木曜日

段取り芝居

例えばA地点からB地点に誰かが走る時、映像としてどこまで見せるか。というような事をコンテの時はよく考える。校舎の3階の教室から1階の教室まで移動するような場合、移動の過程で先輩に声をかけられるなどのイベントがなければ過程を見せなくても想像がつくので映像の省略が可能だ。階段を降りる、廊下を歩くという何気ない芝居もアニメの場合結構手間がかかるので、テレビアニメの場合「段取り芝居」といわれて省略されがち。極端にいうと三階の教室を出るところまで映像を見せて、次に目的地の教室の入り口にやってくるところへ繋ぐような感じで省略する。実際はもう少し違う方法でなるべく省略を感じさせないようにやる。段取り芝居、などとネガティブな名前で呼ばれているがこういう芝居を丁寧なやるとどういう効果が得られるかというと、観客が映像の人物が生きている時間と同じ時間を感じられやすい。逆に省略していくと劇的な感じは増すが日常感みたいなものは出にくい。省略するもしないも一長一短なので状況に合わせていかに的確に使い分けられるかが肝要です。

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