2010年12月22日水曜日

大画面テレビとレイアウト

もうアナログ放送の終了間近になってきてテレビを買い替えたお宅は沢山あると思いますが、テレビが全体に大型化して買い替える時は少し大きめのテレビという人がほとんどだと思います。40型を超えるテレビで観賞する人も決して少なくないというか、かなりの割合なのではないでしょうか。そういう大型テレビで観られることを前提にした時レイアウトの撮り方は必然的に映画に近くなってきています。キャラクターのアップは従来のテレビよりも引き気味で事足ります。むしろ顔に近づきすぎると情報が減衰する可能性があります。単純に大画面になるだけで伝わる情報の幅がかなり変わってくるので、良くも悪くも大画面を前提にしたレイアウトにならざるをえないでしょう。とはいえ、大画面を前提にすると勢い作業量が増えるのでどう折り合いをつけるか難しいです。特に背景美術の上りが全体の見栄えにかなり影響してきます。しっかりした美術原図を描くことは美術の負担を軽くしますし、レイアウトの重要性は益々上がっていきそうです。これからは見栄え的なことだけでなく映画的な演出にシフトしていくだろうと思いますが、経済的な面と折り合いをつけていくのはなかなか難しい問題です。

2010年12月13日月曜日

丁寧さ加減

レイアウトを描く時どの位丁寧に描くかというのは難しいところがあるかもしれない。美術原図の場合、しっかりした画力のアニメーターが描いた原図はもちろん仕上がりに反映される。しかし、色々な理由で原図通りにならない場合もある。作品の統一感の都合上、画角を微妙に調節する場合。美術設定が存在しない場所などの場合。美術の作業量の調節の都合による場合。美術の技量が足りない場合…などなど。いわんや、アニメーターの画力が足りない場合直される。とはいえ、しっかりした原図はやはり重宝されるもの。複数の組線が発生する原図は特にしっかり描かないとアニメーターも美術も悲しい思いをすることになる。
キャラクターの場合、どんなに上手い人が描いてもキャラクターのディテールは作監の修正が入る場合がほとんどだ。なので、まずはキャラクターのプロポーションをしっかりとることが最優先となる。キャラクターのプロポーションは美術原図とも関係してくるのでプロポーションが狂っていると美術原図も全て書き直しになる場合が多々ある。そして、自分の構想をしっかり示す上でも、一枚は丁寧に影をつけた絵をいれるのが通常であろうか。勝手知ったる関係でないならば自分の画力を示す上でも必要であろう。特に新人の場合など。
丁寧に描くのは当然時間がかかるので、むやみに丁寧に描く必要は無いのだが、その按配はカット内容にもよるので、経験的に学ぶのが早いと思う。上手い人のレイアウトを直すのはとても大変…という場合もあるのだが、これはまた別の話。

2010年12月9日木曜日

もう師走、東京も来月あたりは雪が降るんじゃないかと思いますが、最近は雪はほとんど撮影で作ってますね、アニメだと。作画と撮影の雪を混ぜると、作画を全部一コマにしないと撮影の雪との違和感が出てしまうので。昔は多段引きやったり、作画でやったりでしたが、どうも今の撮影には敵いません。雨もデジタル撮影初期のころはデジタル感が如実に出ていまいちでしたが、今はとても自然な雨が作れるようになったと思います。セル傷で作った雨みたいなものも作ろうと思えばできますし。まだ波とかは作画がメインですが、水面の波の処理とかは、どの作品でもほとんど撮影で入れるようになったんじゃないでしょうか。昔は撮影で入れた水面の揺らぎなど多少違和感があったものですが、技術の進歩と見る側の慣れで、むしろないと寂しいくらいになってきたんじゃないかと思います。たまには手描きの雨や雪をと思うのですが、単なるノスタルジーでしょうね。

2010年12月7日火曜日

気付くと…

ブログ始めて丸2年過ぎてました。これからも、気ままにしか更新しないとおもいますが、よろしければお付き合い下さい。

2010年12月6日月曜日

現実になくても

剣で地面を割るとか、たまにアニメの中に出てきますけど現実の剣術でそういうアクションは無いので、自分は野球の投球ポーズを参考にします。大きく振りかぶって振り下ろすアクションがカッコいいのです。現実に無いアクションもそうやって考えるとそれなりに現実味を持って表現できます。日常の何気ない仕草も観察して覚えておくと意外なところで応用できたりします。ただ立ってるとか意外と難しいので駅で人が立ってるところとかついついじっと見てしまいます。

2010年12月3日金曜日

残ったもん勝ち

アニメ業界は人の出入りが激しくて、特に辞めていく人はどの部署もたくさんいますが、才能が無いと思っていても、10年位仕事が続いてると大体の人はそれなりの実力がついてるもんです。当たり前ちゃ当たり前ですが、継続して努力してれば年月が経つと才能の差があんまり気にならないようになってきます。スポーツ選手ほどには身体能力に影響を受けないので才能の差をある程度は埋められる時間があるから可能なんだと思います。まさに職人の世界ですね。商業アニメは集団作業なので職人の存在は欠かせまん。