2010年5月8日土曜日

崩壊

現状のアニメの作り方って崩壊しつつあるんだろうなあ。何か制作体制から何から業界構造がばさっと引っくり返るような変革がないとみんな儲からないし、面白いものも出てこないんだろう。面白くしたいなあ。

2010年5月5日水曜日

アニメーターを育てる

文化庁が国費を投入してアニメーターを育てるそうだ企画を立ててるようだ。才能を育てるのはいいんだが育てっぱなしにならなきゃいいなと思う。朝日新聞の記事によると立案の理由の中に海外への動画作業の委託によってアニメーターが育つ環境が無いようなことが書いてある。同じことを言う人は沢山いるが自分はピンとこない。だって、仕事があっても辞めてく若いアニメーターを山ほど見たから。仕事が沢山あっても食えないから辞めていくのである。大体今の動画マンが、ひと月に描ける平均的な動画枚数は300枚から400枚くらい。1枚の動画単価がテレビだと200~300円。手取り10万円稼ぐのは容易ではない。東京で暮らすとなると、超ぼろアパートでも3万くらい。光熱費、食費は相当切り詰めないと厳しい。年金なんて払えるわけない。役者やミュージシャンの卵のようにバイトで稼ぐような時間もない。成功すれば大金を稼げるようになるかというとそれもたかが知れている。そこそこ稼げるようにだってなるのは大変。未来に希望が見えないのに現状の辛さに耐えられるわけがない。
アニメーターは職人だが、職能集団を維持していくのは容易ではない。アニメ産業自体、地盤がしっかりしているわけではないから。でもアニメーターを志す若い人は沢山いる。そのなかから少しでもいいアニメーターが出てくればとも思う。
今回の企画は、記事には企画公募とあるが6月から始動とあるので公募は形だけのものかもしれない。文化庁のホームページにはまだ詳細はないようだ。 記事にある30分に3千万超の予算が制作費として現場にそのまま落とされればそこそこのお金がスタッフにいきわたると思う。(作画インから3ヶ月くらいで完パケればだが)テレビアニメの予算がこのくらい出ればアニメーターたちも他のスタッフもそこそこ食べていけるようになると思う。そういう指針になってくれるとよいのだが…。

2010年5月2日日曜日

透視図法

更新頻度がえらい下がってしまった。頑張って書いても長続きしないので気長にお付き合いください。
やはり、新人のアニメーターは皆こいつに苦労するようで。結構パースの本は色々でてるので、自分好みのものを買って勉強すればいいと思うのだが、確かに本だけでは理解しにくいところもあるかもしれない。2点透視でも消失点が画面の中に全ておさまっていることはあまりないので、その場合紙を足して消失点を描くか感でパースラインを引くことになるので、その辺は本を読んでも結局判らないかもしれない。初めは紙を足して描いてある程度感が磨かれたら感だけで描くのがいいかも。いちいち紙を足してると時間がかかりすぎるので。ちゃんと描かないともちろん判らないこともあるけど。デジタルのツールだとパースラインを示してくれるのもあるので紙をなくしてデジタル化してしまった方がテレビアニメに関してはいい気がするのだが。
レイアウトでパースをつけすぎて失敗してる事がよくある。手前になめこんだキャラクターなどを大きく描きすぎて空間のパースとあっていなかったり。画面に向かって指差してるのを魚眼で撮るようなレイアウトで説得力を持たせるのはなかなか難しい。魚眼の撮れるデジカメなどで人をとって試してみるとか必要かも。あと、消失点がすべて画面の中に収まることは、1点透視以外はほぼ無いし想像以上に遠くに消失点があることが多いと思っておいた方がいいかもしれない。
もうひとつ、ありがちなのがアイレベルが違うパースが一つの画面の中に同居しちゃってる場合。これが一番ありがちで、おかしなレイアウトに見えるかもしれない。消失点は必ずアイレベル(視点の高さ)上に現われるのだが、アイレベルが一つに統一されているだけでも結構パースはごまかせたりする。
本当は、物語で使うレイアウトとして実際のカメラでは撮れないような絵を必要とすることはままある。実際の映画でも背の低い俳優を大きく見せるためにセットを少し小さめに作った例もある。
アニメだとキャラクターの身長を変えたりとかはよくやる嘘だ。こういう嘘を感じさせずにレイアウトをつくれるようになると素晴らしい。嘘とわかったうえで描いてるのが味噌で、何となくで描いていてはだめだと思う。
最後に自分が読んで判りやすかったパースの本のリンク貼っておきます。

「感で描くパースのコツ」田中英介著