2010年2月8日月曜日

クリエイターの矛盾

アニメ業界に限らずクリエーターは矛盾にさいなまれる。いろんな人に見てもらいたい聞いてもらいたいということと、どうやったら食べていけるかということの間で。もちろん、たくさんの人に見てもらってお金も儲かればいいのだが、お金がある人しか見ること聞くことができないのかと考えた時いやそれはないでしょうと誰しも考えると思う。ミュージシャンはだれかが吹いた口笛に印税をかけたいのか。そんなバカな。アニメだって基本的には今までずっとタダで提供されてきた。TVの放映はTV本体の代金と電気代さえ払えばコンテンツ自体はほぼ無料。ネットでタダで見ることに違和感を覚えるわけもない。不法アップロードがDVDの売り上げを落としてると言われても実感が湧かないのは視聴者に限ったことではない気がする。ネットのインフラはどんどん整備されてブロ-ドバンドの限界費用は限りなく無料に近づいていきそうだ。この流れが不可逆なのは間違いない。我々の作っているコンテンツも常に無料になりたがっている。アニメの放送にかかる費用が限りなく無料になった時、はたしてどうやって生計を立てようか。ミュージシャンなら生身がある。データとしての音楽はタダで配って、生身のライブに人を集めるという手法は、アメリカでは一つのビジネスモデルになりつつあるようだ。われわれにも生身はある。映画館で配られる切りだしのフィルムに100万円もつぎ込むのだったら、もっと安い値段でもキャラクターデザイナーがきっと丹精込めて絵を描いてくれるに違いないと思った人は少なくないはずだ。道はきっとあるに違いない。この本はいろんな人が読んどいたほうがいいかもしれない。

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