2010年2月25日木曜日

直った、そして撮影

Bloggerの調子がしばらくおかしかったので投稿できず。やっと直ったみたい。
最近はAfterEfectsとか使える演出さんがちらほら。そういう人の作品を見ると勉強になります。技術的にというよりは感覚的に自分じゃ思いつかない感じの画を作る人ととかがいてなるほどとおもったり。デジタルになって各部署が浸食しあいつつあるので色々面白いことが出来るようになりそう。
問題かなと思うのは現状は最終的な画面作りは撮影が非常に大きなイニシアチブを持っているので、そこで起きた問題がフィードバックされにくいということ。
演出でいえば素材不備やシートのミスなど撮影で直そうと思えば出来てしまうため土壇場で撮影が直したりしたものを演出が全く知らないままに仕事が終わってしまったり。もちろんフィルムでも同じことはあったのですが撮影だけで直せることはデジタルに比べれば圧倒的に少ないので、怒りの電話や手紙とともに演出に帰ってくることが多く、それは勉強になるわけです。
とくに、難しいと感じるのは色の問題でキャラにしろ背景にしろ撮影でかなりいじり倒せるので、元の色が何だか判らないということもあります。せっかくつくって、演出のOKが出た色がかえられたとあっては仕上げや美術にしてみればじゃあ、全部ノーマルで作っとけばいいんだと、すねたくもなるわけです。じゃあ、撮影は何もやらなくていいのか?といえばそんな訳はなく、結局話し合うことが大事という至極アナログな結論に到達するしかないんですけど。そういうとき、例えばコンポを各部署が少しいじれたらここはこうしてくれとかフィードバックできるのかしらと思うのですが実際にはいろいろ問題もありそうです。

今の撮影はフィルターワークに大きく傾いている傾向があるので、あまりそいうものを必要としない作品のとき何が出来るのかということももっと考える必要があると思います。
撮影という作業はアニメの画作りの根幹になっていることは間違いないので、そこを基点にもう少しシームレスに各部署がつながるといいなあと思います。

2010年2月23日火曜日

演出家志望の人へ

若い演出家志望の子はどの現場に行っても何人かはいます。
今の現場にも話を聞くと演出家志望だという人がちらほら。大体は制作進行をやっているわけですが、とりあえず、絵コンテを描いてみなよ、とアドバイスするのですがなかなか描いてみせにくるところまでたどり着く子はいません。実際、進行の仕事は大変なのでなかなか時間が無いのは判るのですが、練習で描いたコンテとか何かきっかけがないと、こちらもなかなか仕事を振ったりとかはしにくいんですよねえ。本人のやる気がなにか垣間見えないと、育てる方も不安に駆られてしまうので。
あとは、進行の子だと基本社員だったりするのでこちらが現場を移動したとき呼びにくいということもあります。ただフリーランスになれば、当然収入は保障されないわけで、もちろん可能な限り仕事の斡旋はしますが、うまくいくいかないはやはり本人次第なことが多く、こちらもフリーランスを勧めるのはある程度慎重になります。
どんな人が演出に向いてるかとかは、究極的にはよく判らないです。今、すごく有名な人でも昔あの現場では使えない奴だったんだよとか言う話はよくあります。自分もそうでしたし。
ただ、オーソドックスなことは教えられれば誰でもできるようになると思うので、基礎のしっかりした演出家を育てることは可能だとおもうんですが、実際には基礎を知らない人は結構いるみたいです。
技術を向上させるには人から教えてもらうことと数をこなすことの二つが近道だと自分は思うわけですが、数の方は自分の力だけではいかんともしがたいところがあるわけですが、師匠を探すことは自分でできると思うので、激しくお勧めします。
数の方も若いうちは失敗して当然ですから、怖がらずにチャンスがきたらなるべく食らいつくことをお勧めします。こんなことをいうと怒られるかもしれませんが、失敗してそこの会社から二度と仕事が来なくなったとしても真面目にさえやっていれば、他からきっとチャンスがきます。ただ、一回一回何か自分で具体的な目標を作った方がいいです。具体的といっても、このシーンだけは絶対面白くするとか、このキャラのこういう側面がクローズアップされる回だからそこをキチンと考えるとかコンテのスケジュールをなるべくまもるとか…自分なりにその話数や現状の自分の目標を立てて一部でも達成されればよしとして、次に生かしつつ少しでも向上していければいいのではと思います。
演出家はなった後の方が大変です。収入も不安定だし向き不向きもあるし、勉強しなくちゃいけないことは山ほどあるし、パッションみたいなものも維持していたいし。それでもという方は、面白い仕事なので ぜひ頑張ってください。自分もできる限りのことをしていきたいです。

2010年2月18日木曜日

こんなコンテはいやだ

まじめにやると超面倒な芝居なのに、コンテの芝居の指示があんまりないうえに尺が超長いカットがある…

2010年2月16日火曜日

こんなシナリオはいやだ

いきなりその場にいなかった人が会話に加わっていたりする時。あれ…ト書きにも何もないよね、密室だよね…

2010年2月15日月曜日

ドラマ(2)

コメントつけてくれた方がいたのでちょっと続きを。
アニメの商売の現状として、原作があろうが無かろうが物語がメインというか、それ以外が地味だとなかなか売れてくれないというのはみんなの共通認識だと思うんです。
現状のアニメの商売ではDVDが売れてくれないとメーカーや制作会社的には次の商売につながらない場合がほとんどだと思います。(玩具などが絡んでいる場合ソフトそのものが売れなくても次につながっていくということはありますが。)
でも、現代は物語だけでは売れにくい。というのは随分前の本ですけど東浩紀さんの『動物化するポストモダン』など読むと判り易くまとまっているのではないかと思います。
で、原作つきでもオリジナルでもいいんですけど、多少地味な話でも(アクションとかエロとか少なめでも)作れるような環境は確保しときたいなあ、というのが個人的な目標です。売れない売れないといっても潜在的な視聴者はいると思うし、安くてもいいもの作る方法はないだろうかとか、考えなきゃいけないことは山ほどありますけど手を動かしながらやっていきたいです。
コメントにあった、シナリオライターやコンテマンの技量の問題は物語が売れる売れないとはまた別の問題です。ドラマの底上げはもちろん大変ですが、職人の技量とは関係なく物語というものが共有されにくい時代だ、というのが自分の問題認識で、思想家とか含め現代社会の多くの人がぶつかっている問題だと思います。
それとは関係なく若い人に技術を出し惜しみなく教えるのはベテランの務めかと思ってます。
それが、回りまわって良作を生み出す原動力になるとも信じています。
PS
東さんの編集されている思想地図も参考になるかと思います。4号目はアニメの話題が中心ですし現状把握の参考になると思います。未来のことは自分で考えないと駄目ですけど。

2010年2月8日月曜日

クリエイターの矛盾

アニメ業界に限らずクリエーターは矛盾にさいなまれる。いろんな人に見てもらいたい聞いてもらいたいということと、どうやったら食べていけるかということの間で。もちろん、たくさんの人に見てもらってお金も儲かればいいのだが、お金がある人しか見ること聞くことができないのかと考えた時いやそれはないでしょうと誰しも考えると思う。ミュージシャンはだれかが吹いた口笛に印税をかけたいのか。そんなバカな。アニメだって基本的には今までずっとタダで提供されてきた。TVの放映はTV本体の代金と電気代さえ払えばコンテンツ自体はほぼ無料。ネットでタダで見ることに違和感を覚えるわけもない。不法アップロードがDVDの売り上げを落としてると言われても実感が湧かないのは視聴者に限ったことではない気がする。ネットのインフラはどんどん整備されてブロ-ドバンドの限界費用は限りなく無料に近づいていきそうだ。この流れが不可逆なのは間違いない。我々の作っているコンテンツも常に無料になりたがっている。アニメの放送にかかる費用が限りなく無料になった時、はたしてどうやって生計を立てようか。ミュージシャンなら生身がある。データとしての音楽はタダで配って、生身のライブに人を集めるという手法は、アメリカでは一つのビジネスモデルになりつつあるようだ。われわれにも生身はある。映画館で配られる切りだしのフィルムに100万円もつぎ込むのだったら、もっと安い値段でもキャラクターデザイナーがきっと丹精込めて絵を描いてくれるに違いないと思った人は少なくないはずだ。道はきっとあるに違いない。この本はいろんな人が読んどいたほうがいいかもしれない。

2010年2月7日日曜日

ドラマ

原作付きでもなければ、ドラマがメインのアニメはなかなか商品にしてもらえない。実際売れるオリジナルアニメなんてほとんど無いんだから当然かもしれない。企画出して、これアニメにする意味あるの的な事言われた話もたまに聞く。しかし、ドラマがやれなかったらアニメ観る人はいなくなると思う。メディアとしてのアニメが役割を終えたのならしかたないかもしれないけど、まだそうは思えない。金をかけられなくてもドラマを放棄しないでつくっていきたい。