2010年1月31日日曜日

わかりやすさって…

難しい言葉でしか伝わらないことがある。いや、難しいことをある程度わかりやすくバラしていくことは出来る。しかし、そのやり方は作る方も見る方も膨大な時間がかかって、結果意味がないものになってしまう、と思う。今は、娯楽も解りやすいものがつくられがちだが、本当にそれは観客の欲望を満たしてるんだろうか。流通から考え直さないと作品の質は変わらない気はする。

2010年1月29日金曜日

予算表

アニメの予算のことよく判ってない人が多い。近い年の人でも判ってない感じの人がいて少々凹む。予算表とかもっと見る機会があった方がいいかもしれない。シビアさが判ってない。

2010年1月26日火曜日

カット頭6コマ(2)

コメントがついてたので軽く続きを。
カット頭から台詞の場合ほぼ9割3コマあれば十分だと思います。
フィルム時代であれば、足りないと困るからという理由もあったかもしれませんがカメラワークなどがついていなければ3コマくらい足すのは編集上でできますし、再撮するにしても昔ほどの手間はないです。むしろ編集で切り忘れて気持ち悪い間が残るほうが怖いかも。
あえて、6コマの間を作るときもあるので演出に直されたところで気にする必要は無いです。(そもそもお話全体を考えて芝居の間を作るのは演出の仕事なので)
6コマ残さないとカット頭の動きとか目に残らないと考える人もいるのかも。自分は目に残らないなら、残るように方法を考えて動かした方がいいと考えます。多分こちらが多数派だと思うのですが。

2010年1月24日日曜日

カット頭の6コマ

カット頭からセリフをしゃべってるような時でも、6コマ止めにする人が結構いるんだけど、あれは何故だろう。基本的にカット頭からすぐに話し始める時なんかは、3コマで十分足りる。たまに同じ人がカットをまたいでしゃべっているような時、前のカット尻で間が取れなければ頭で間をとるということはあるけども、6コマ止まってるとテンポが悪いというのが個人的にも一般的にも大方の意見な気がする。
アニメーターの書いた6コマ止まったシートを編集で切ればいいやと思って放置してたら、しつこく師匠に突っ込まれたという苦い経験があるだけど…。
昔、某有名監督さんのやってた作品でどんな時も頭1コマ必ずシート上で切ってくれという演出注意事項が回っていてしかし、すぐに削除されたみたいで、諸事情によりやめましたみたいなことが書いてあった。そのルールにのっとって作っていたと思われる回を見たら、普通のセリフの出も2コマとかになっていて、それはさすがに忙しなかったということだったんだろうか。
編集の感覚も時代とともに変わってるので、これが絶対とかは言えないけども、カット頭から動き出す芝居なんかでも6コマ止めてくる人がたまにいるのけど、それはまず9割要らない。
やっぱり今でもアニメの編集の基本は頭切りだと思う。
しかし、今のアニメは昔に比べて絵の完成度が格段に上がっている場合が多いので、止めでも結構持つのである。(完成度と線の多少とは関係ないです。)
なので、カット頭の間なんかも昔に比べれば全然成立しやすくなっているとは思う。ベテランの編集さんだと問答無用でカット頭の間を切ってくる人もいるのでそこは残しといてということもたまにある。
うーん、編集は深遠です。

どんな作品が見たいのか

商売として成立するかはともかくネットの感想などをのぞいていると意外と普通の作品が望まれてるというか、極めて王道な観賞をしている人が思ったより多いという気がする。というか、ほとんどの人が極めてまともというか。私なんかはキャラの顔が毎週違っても作監の個性が出てて面白いなどと思っていた世代なのだがやっぱりそういう見方は特殊で、うまくても顔が違うと作画崩壊と感じてしまう最近のお客さんたちのほうが、同一性を持った作品を見る態度として極めてまともといえる。
大きな物語の必要性が低くなったと言われて久しい昨今、しかし物語は欲望され続けているんだなあと強く感じる。
人間の存在が地球上でほぼ揺るぎなくなった現代。人間同士の争いや、天変地異でも起こらなければ人間の存在が危ぶまれることがなくなっても、まだ死の恐怖や色々な混沌の中で人間は生きている。
答えの出ない色々に、しかし、折り合いをつけなければ生きていくのはつらい。根源的な何かから人間が解放されるまでは物語は必要とされ続けるんだろう。
物語る人間がやるべきことはまだまだ沢山ある。と自分を鼓舞する。

2010年1月21日木曜日

時間がかかる案件

よく動く作品のコンテは時間がかかる。あとは登場人物が多いのも。動きが多いのはコンテでも指示の絵が多くなるので当然時間がかかる。人数が多いのはやっかいで、レイアウトにもカット割りにも気を使うので考える時間がながくなる。あと絵を描くのに結構時間がかかる。登場人物が多くて動くとなると…大変です。とはいえ、大変だからって全て避けてまわっていると味けなくなってしまうわけで、多少は無理しても頑張る訳です。コンテの時間はあるだけつかっちゃうなあ…

新しいアイデア

技術を演出に流し込んでいくのは、なかなか大変。撮影技法とか面白いものがあっても、それが物語のなかで生かせるかは別。3Dありきでつくった『アバター』みたいに時間や金をかければ出来る事も増えるだろうけど、なかなかそれを許してくれる現場は少ない。新しい技術が物語とは関係無く与えてくれる刺激はあるのだが、脈絡が無いと物語との違和感ほうが際立って面白さに結び付かない気がする。撮影上がりの演出さんなんかは、そういうアイデアを沢山もってるのかもしれない。何にせよ技術は日進月歩なので、まめに情報を仕入れておきたい。撮影さんと演出がアイデアを交換する時間はもっと積極的につくるべきなんだろう。

2010年1月17日日曜日

演出の初期衝動

自分は何で仕事してるんだろうと、たまに思い返す。若い頃はいつも考えてた。「こんなお話が作りたい」とか何か特別やりたいことがあるのかと言われるとなかった。では、やりたいことがないのかと言われると、あります!と強く言いたくなるようなそんな感じ。
胸の中にある形のないもやもや。それが何だか分からなかったけど、そこにもやもやは確かにあったから、だから、こんな仕事してるんだと思う。
若い頃は本当に霧の中を歩いているような感じで、若くして才能を発揮していく友人などを横目で見ながら、自分みたいに才能のない奴がこんな仕事続けてて意味あるんだろうかとか考えてた。
ただ、自分のなかのもやもやから目を逸らすこともできなかった。
人がやってるんだからおれもあれくらいやれなきゃ駄目なんだ、と自分の力の無さを呪いながら生きてた。まあしかし、才能なんて無くても努力を怠らなければそれなりにいろんなことが身に付くものだなあ、というのは最近思う。ある程度力が身に着くと出来ないことはできないんだし、と開き直れて無いものねだりも少なくなる。
天才がやってることの8,9割は時間をかければ凡人にもできると、自分は思っている。出来ないことは若さとともに失われていくようなものだけ。それでも、スポーツ選手ではないのでそのハンデは少ない。
結局、今も胸の中にもやもやは居座り続けてる。でも、もやもやがあるからこそこんな仕事やろうと思うわけで、無くなったら引退だろう。
いまちょっと、若いころと違うのは、もやもやをもやもやのまま掴み出す術が少し身に付いたということだろうか。

2010年1月12日火曜日

人のやり方を見る

演出の技術はなかなか解りにくいもので人のやってるのを見る機会も少ない。制作などやれば打ち合わせに同行できるが、自分でやると思ってないと意外と細かいことは覚えてなかったり。演出になりたてのころは、ほかの演出さんのチェックしたものをのぞき見てどういう指示を入れているかをのぞき見るようにしていた。それにもまして重要なのは実は打ち合わせの技術で、巧みな話術でひきこまれる監督さんなどと出会うとどうやったらこうなれるのかと考えたものだった。いまだに巧くないけど…
しかし、打ち合わせのうまい人は絵が描けなくても的確に自分の演出意図を伝えられたりする。演出の仕事の半分は打ち合わせなので、ここでうまく自分の意思を伝えられないと、妥協するかもめるかの二択になる。言葉は演出にとって、とても重要だ。打ち合わせ以外にもコンテのト書きやチェック時の指示、またスタッフへの応対など様々に必要となる。スタッフとのコミュニケーションが巧いだけで現場のテンションがずいぶん変わり、スタッフの頑張りも全く変わってくる。とはいえ、そんな技術をどうやって学べばいいのかと聞かれると、ひたすら七転八倒するしかないのかも。いや、難しいですねほんとに。

2010年1月9日土曜日

目ぱちのシート

好みが分かれるところだが、ざっくり目を閉じるときに中割を入れる派と入れない派に分かれる。自分は入れない派ですが、入れる派も結構多い気がする。入れない派は、中無しで閉じ目にして開けるとき中1枚いれる。これは、基本的に目を開けるアクションが目に残る感じ。閉じるときに中割を入れると閉じるモーションが目に残るようになるが、自分はもたついて見える気がするので普通のときは使わない。よほど目を大きく写しているときなどは、動きをスムースにするために入れたりする。あるいは眠くなってまぶたがゆっくり落ちていくとかいう時。目パチひとつでも意外とこだわりがあるものです。

2010年1月7日木曜日

あれ?

急にアクセスが増えててびびりました…大したこと書けないですが何かテーマのリクエストがコメント欄に書いてくれれば考えます。匿名なんで基本的に批評みたいなことはやらないです。愚痴は書きますけど…ホント思い付きを書いてるだけなので。
基本若い人、新人さんとかのヒントになればなあというつもりでやっています。
そこそこベテランの演出家です。思うところありハンドルネームです。

2010年1月6日水曜日

基本は難しい

走ったり歩いたりは何度やっても難しいもので、キャラクターや構図によって変わる。歩幅やスピードだけでも随分印象が違ってみえるものだが、歩き方に特徴があったりすると普通に動画が割れないので原画か参考を沢山いれるはめになる。が、うまくいくととても面白いので、チャレンジする価値はあるのだが。

2010年1月4日月曜日

断片

断片的な映像を積み重ねてつくるような映像はアニメが苦手とするところだ。テレビシリーズなどで、しばらく進んだ後半の話数で素材がたまったところなら可能だが、何も無いところで素材を作りから始めるのは、色んな意味で難しい。しかし、そういうサンプリング的な映像作りはアニメと相性はいい気がする。デジタルならではの手法で簡単な素材作りが出来ないかな、と思う。実写を取り込むとかは少し飽きてしまったけど。