2009年10月4日日曜日

カットの始まりと終わり(6)

構図とカットの長さの関係。
それほど関係なさそうで関係あるという関係。
まずよく問題になるのがPANのカット。(あくまでアニメにおけるPANです)
どこから始まりどこで終るか。PANと言っても様々な構図があるのでいろんなケースがあるのだが、新人の演出さんがよくやる失敗の一つで見せたいものがPANのスタートフレームにいきなりあって、カットが始まると同時にあっというまに通り過ぎてしまうケース。
スタートフレームに見せたいものがある場合、大概はそのもっと手前からカメラワークを始めないといけない。とくに2フレーム以上のPANは頭の中で想像するより速いもので、見せたいものをどうしてもスタートフレームに置きたい場合PAN速度の調整が必要だ。
ごく短い距離のPANならば特にこういう問題は起こらない。アニメでは止めの絵が時間の流れを感じにくいとしてほんの少しPANをつけるのは常套句である。実際には音がついたりすると全く止まっていても時間の流れをきちんと感じられることは多々あるのだが。
PANの構図とカットの長さの関係はほかにも様々なケースがあってあげていくときりがない。
構図といって次に思いついたのは、空フレームの問題。
よくあるパターンではあるのだが、誰もいないところへキャラクターがインしてくるというようなケースの誰もいない構図。
こういう構図はできる限り避けたいと常々思っている。例えば最初地面とか床しか映っていない画面にキャラクターがインしてくるような演出は結構安易に使っている人がたくさんいるが、こういうカットの始まりが避けられない場合、何らかの工夫が必要だと思う。
ひとつはキャラクターがいなくても絵として美的にあるいは意味的に成立している構図を選択する。
(例:床に血の付いたナイフが置いてあってそこに足がインしてくる等)
 もう一つはフレームインを避ける工夫をすること。例えば前のカットでフレームアウトした人物が次でフレームインするような場合は、次のカットはカット頭につながりのアクションさえ残っていれば、インはほとんどの場合不要だと思う。
アニメの映像の編集はカット頭にアクションを置くことでテンポを出すことが多い。頭にある間よりもお尻にある間の方が気にならない。これは生理的に頭にアクションがあるほうが時間の流れを感じやすいからなんだろうと思っている。(視覚心理学とかに研究がないですかねえ)

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