2009年1月2日金曜日

夢と現実の境

もはやアニメの得意技とは言えなくなった気がするが、アニメや漫画の絵の持っている抽象度の高さは幻と現実を等しく扱うのが得意だ。
CGが進歩した今は実写でもかなりいろんな素材を混ぜて扱うことができるようになったが、緻密な合成をするのはまだ大変だと思う。
例えばウォルトディズニーの作品のように木や動物や妖精が人間とともに踊ったりするようなものもCGでかなりうまく合成できると思うが、アニメはすべてが絵なので特別なことをしなくても違和感なくそれぞれを同居させることができる。文脈的なことは別にして視覚的にはほぼ完璧に。(小説などではもっと簡単に)
逆にいえば現実と幻想を描き分けることは難しいので、何をやっても空々しく見えてしまう恐れがある。
というわけでアニメにおいてはいかに本物らしく現実に存在するように見せるかが絵描きの主な関心となるのだが、突き詰めると絵の持つ抽象性を突破することは不可能だし不毛だ。
単にリアルということであれば現実の人間の芝居にかなうものではない。
結局扱う題材がもつ夢と現実の境を見極めないとうまくいかないし、題材選びで作品がうまくいくいかないは半分くらい決まる気がする。
しかし、いろんな人間が興味を持てる題材を探すのはとてつもなく難しい気がする。

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